ANA特典航空券(国内線)の予約を確実に勝ち取る裏技。それは2ヶ月+14日ルールを最大限活用することです。実際に経験したその実践手順を解説します。
ANA特典航空券(国内線)の予約に関するルール。通常、国内線特典航空券は、最大で2ヶ月後までしか押さえることができません。ただし、「往復」で予約する場合、復路に限っては、2ヶ月+14日後まで押さえることが出来るというルールがあります。
まず、この基本的なルールを利用して「復路」を通常よりも14日早く押さえることが可能です。
加えて、一時的に出発地と到着地の便をあえて真逆に予約することで「往路」も14日早く押さえることが可能になります(後日、旅程に合わせて搭乗日を入れ替える予約変更を行う必要があります)。
つまり、このルールを最大限に活用して出来ること。それは「往路もしくは復路」のどちらか片道を通常より14日早く押さえることが可能になるということです。
例えば、予約の争奪戦必死で、どうしても片道(往路もしくは復路)を先に押さえておきたい場合において、非常に有効なテクニックですね。
ということで、今回は「せっかくマイルを貯めたのに使えない!!人気路線の予約をなんとか勝ち取りたい!」というそんな方向けた実践記事です。参考にして頂けたらと思います。
〔補足〕ANA特典航空券(国内線)を初めて利用する方向けの参考記事です。
① 特典利用者登録
ANA特典航空券の予約前に「特典利用者登録」を先に終わらせておくのが得策です。その手順と注意点を解説しています。
② 予約・座席指定・2次元バーコード取得手順
ANA特典航空券(国内線)を初めて利用する方向けに予約・座席指定と搭乗するために必要な2次元バーコード取得手順を解説しています。
③ 予約変更手順
ANA特典航空券(国内線)を予約したけど、諸事情で予約変更が必要になった!そんな方向けに予約変更手順を解説しています。
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それでは参りましょう。
まずは、ANA国内線特典航空券の予約の基本的なルールから確認しますね。
1.ANA国内線特典航空券の予約のルール
ANA国内線特典航空券には、予約に関する重要なルールがあります。まず、ANAのサイトに記載されている「新規予約・変更・搭乗」を一読しておくことをオススメします。
1)予約期間のルール
まず、予約期間のルールです。
先ほどのANAのサイトリンクに下の画面の通り記載されています。
ANA国内線特典航空券の予約期間の原則は、下記の通りです。
①搭乗2カ月前の同一日午前9:30から搭乗日4日前まで
②復路または第2区間目以降の搭乗日が、往路便(第1区間目)予約取得日の2カ月後の同一日から14日以内。
分かりにくいのでざっくりいくと、
往路便:予約日から2ヶ月後まで予約可能
復路便:予約日から2ヶ月+14日後まで予約可能
例えば、予約日を10月1日とすると
往路便:12月1日まで(2ヶ月後同一日)
復路便:12月15日まで(上記+14日)
予約可能ということになりますね。下の画面の通りです。
2)予約変更のルール
次に予約変更のルールを見ていきましょう。下の画面です。Q&A詳細にも記載されています。国内線特典航空券の予約変更に関しては、有効期限内(発行日の翌日から90日間)であれば、変更の回数に制限はありません。これはホントに大きなメリットですね。ただし、搭乗者および区間、区間数の変更は不可です。
3)予約のルールまとめ
ということで、往復予約に関する重要ルールを整理します。下記の3点です。
①往路便:予約日から2ヶ月後まで予約可能
②復路便:予約日から2ヶ月+14日後まで予約可能
③予約日の翌日から90日以内は制限なく変更可能
特に②の「復路便は2ヶ月+14日後まで予約可能」であるルールと③の「制限なく予約変更可能」というルールを利用して、往路(もしくは復路)を通常よりも14日早く押さえて、暫定的に押さえたもう片方の路線を、後日、旅程に合わせて予約変更させることが可能になります。
それでは、これを活用した実際の予約の手順を確認していきましょう。
2.「復路」の予約を勝ち取る考え方
まず、復路です。
下記の旅程で復路便を確実に押さえたいとします。
路線:長崎ー東京(羽田) 往復便
往路:9月16日(土)長崎発~東京着
復路:9月23日(土)東京発~長崎着
まず、流れから説明すると、
1)復路便の最速予約可能日を逆算
2)往復便の予約を行う
3)旅程に合わせて往路便の予約変更を行う
こんな作業を行います。
予約変更が伴うため、ひと手間かかりますが、復路を確実に押さえることが最優先なので、ここは目をつむりましょう。
それでは、それぞれ確認していきましょう。
1)復路便の最速予約可能日を逆算
復路は、9月23日(土)ですね。
この帰りの便の予約をどうしても確実に押さえたい場合、まずこの復路の日付から14日+2ヶ月前。つまり最速予約可能日を逆算します。
ここが最重要ポイントです。
①9月23日の14日前→9月9日
②9月9日の2ヶ月前(同一日)→7月9日
つまり、「7月9日」が9月23日の復路便を押さえるための最速予約可能日となりますね。そして国内線特典航空券の予約が開放されるのはAM9:30です。
なので7月9日AM9:30から予約が可能になります。このタイミングが確実に予約を入れることが特典航空券を勝ち取るためのテクニックです。
2)往復便の予約を行う
往路は、9月16日(土)ですね。
しかしながら「復路」の最速予約可能日である7月9日には「往路」の予約は2ヶ月後の9月9日までしかできません。
なので、暫定的に適当な日付(任意)で往路の予約を入れておく必要があります。
下の画面です。今回は、9月9日を「暫定往路」として解説していきます。
3)往路便の予約変更を行う
そして最後の仕上げ。「暫定往路」を後日、本来予約したい日付に予約変更するという手順になります。
今回の場合は、暫定往路の9月9日の予約を本来の往路である9月16日に予約変更する流れになりますね。
ちなみに予約変更が可能となるのは、本来の往路である9月16日の2ヶ月前の7月16日です。
それでは、上記の手順を実際に完全図解で解説していきます。
3.実践手順(復路編)
1)往復便の予約
旅程は、先ほどと同じです。
路線:長崎ー東京(羽田) 往復便
往路:9月16日(土)長崎発~東京着
復路:9月23日(土)東京発~長崎着
まずは、復路の最速予約可能日である7月9日に往復の予約(往路は暫定・復路は確定)を行います。
それでは、まず、ANAのサイトに飛びましょう。
下の画面です。「お客様番号」及び「Webパスワード」を入力して「ログイン」をクリック。
下の画面です。「ANAマイレージクラブ」をクリック。
下の画面です。「ANA国内線 → 特典航空券予約」をクリック。
下の画面です。「往復」を選択し、希望する「出発地・到着地」「往路・復路搭乗日」を選択します。そして「検索する」をクリック。
往路:9月9日は暫定
復路:9月23日は確定
ということになりますね。
以降、「往路便」及び「復路便」について希望する便の「空席あり」を選択し、「確認画面」に進みます。
後の手順については、画面の指示通り進めればよいですが、もし手続きで分からないことがあれば、この記事の冒頭に掲載した参考記事②をご覧くださいね。
ANA特典航空券(国内線)を初めて利用する方向けに予約・座席指定と搭乗するために必要な2次元バーコード取得手順を解説しています。
これで、第一段階の「往路を暫定予約」、「復路を確定」することができました。
2)往路便の予約変更
次に本来の往路の予約変更を行います。
往路:9月9日(暫定)→9月16日(確定)
という流れですね。
先程も解説しましたが、予約変更が可能となるのは、本来の往路である9月16日の2ヶ月前。7月16日です。
暫定往路を予約したのは7月9日。今回のケースでは、ちょうど一週間後に予約変更の手続きを行うようになります。
下の画面です。「ANAマイレージクラブ」をクリック。
下の画面です。「ANA国内線 → 予約確認変更」をクリック。
下の画面です。予約した便の一覧が掲載されますので、変更したい便の「詳細」をクリック。
下の画面です。上段が往路便。下段が復路便です。今回は往路便を変更しますので、上段の「変更する」をクリック。
下の画面です。次に「搭乗日」をクリックして、暫定往路の9月9日から本来の往路である9月16日に変更します。そして「検索する」をクリック。
次に、希望する便の「空席あり」を選択し、「確認画面へ」をクリック。
下の画面です。「確認画面へ」をクリック。
下の画面です。変更前と変更後の搭乗日等の比較画面となります。内容に間違いがなければ、「次へ」をクリック。
下の画面です。最終的な申込内容の確認です。差額マイル数も合わせてチェックしましょう。今回は、シーズン変更もなかったので、0マイルです。問題なければ「変更する」をクリック。
下の画面です。以上で予約変更が完了です。往路便の予約番号が新しく発行されていますね。後は、予約時と同様に「座席指定」と「2次元バーコード」を取得しましょう。
以上で完了です。2ヶ月+14日ルールの裏技を利用して、バッチリ往復便を予約することができました。
4.「往路」の予約を勝ち取る考え方
次は、往路です。
まず、下記の旅程で往路便を確実に押さえたいとします。
路線:長崎ー東京(羽田) 往復便
往路:9月16日(土)長崎発~東京着
復路:9月23日(土)東京発~長崎着
まず、流れから説明すると、
1)往路便の最速予約可能日を逆算
2)往復便の予約を行う
3)旅程に合わせて往路便の予約変更を行う
こんな作業を行います。
ナチュラルな考え方だと、往路便を通常よりも14日前に押さえることは、不可能と思いますが、発想を逆転させることで可能です。
それは、本来往路として予約するところを、一旦復路として予約するということです。ここが最重要ポイントですね。
具体的には下記のような流れです。
①往路( 暫定 )~ 復路( 往路 )
→往路( 暫定 )を本来の復路として予約変更
②往路( 暫定 )~ 復路( 往路 )~ 復路
予約変更が伴うため、ひと手間かかりますが、往路を確実に押さえることが最優先なので、ここは目をつむりましょう。
それでは、それぞれ確認していきましょう。
1)往路便の最速予約可能日を逆算
往路は、9月16日(土)ですね。
この行きの便の予約をどうしても確実に押さえたい場合、まずこの往路の日付から14日+2ヶ月前。つまり最速予約可能日を逆算します。
ここが最重要ポイントです。
①9月16日の14日前→9月2日
②9月2日の2ヶ月前(同一日)→7月2日
つまり、「7月2日」が9月16日の往路便を押さえるための最速予約可能日となりますね。そして国内線特典航空券の予約が開放されるのはAM9:30です。
なので7月2日AM9:30から予約が可能になります。このタイミングが確実に予約を入れることが特典航空券を勝ち取るためのテクニックです。
2)往復便の予約を行う
繰り返しになりますが、往路便を通常よりも14日前に押さえるためには、本来往路として予約するところを、一旦復路として予約する必要があります。ここが最重要ポイントであることは説明しましたよね。
つまり、本来の往路である9月16日を一旦復路として予約するということですね。そして、暫定的に適当な日付(任意)で往路の予約を入れておく必要があります。このケースでは、7月2日に予約をいれますので、当然、2ヶ月後の9月2日までしか予約ができません。
下の画面です。ということで、9月2日を「暫定往路 ※東京発→長崎着」、9月16日を「復路(往路)※長崎発→東京着」とします。
発着便も一旦逆に予約する必要があるので、間違わないように注意しましょう。
3)往路便の予約変更を行う
そして最後の仕上げ。「暫定往路」を後日、本来予約したい日付に予約変更するという手順になります。
今回の場合は、暫定往路の9月2日の予約を本来の復路である9月23日に予約変更する流れになりますね。これで、一旦復路で予約していた9月16日が往路ということになります。
ちなみに予約変更が可能となるのは、本来の往路である9月16日の2ヶ月前の7月16日です。
5.実践手順(往路編)
実践手順については、復路の手順で行なったことを同じようにするだけなので、割愛しますね(^^)機会があれば追記します(^^)
まとめ
ANA特典航空券(国内線)の予約を確実に勝ち取る裏技である2ヶ月+14日ルールを活用した実践手順を解説しました。予約変更が少し手間ではありますが、往復のどちらか片道を最速で勝ち取ることができるこの手法は、人気路線の予約争奪戦において極めて有効であることを経験しました。是非試してみてください。どなたかの参考になれば幸いです。